# 柴又三丁目女子大生殺人放火事件 犯人は誰か 推測ファイルチラッとだけよNO3
私がパソコンに向かおうとすると、昨日の4匹のネコたちが素早く駆け寄ってきた。
昨日、私が犯人は絞り込めると言ったことに、よほど興味を抱いたらしい。
「おっ! お前たち、さっそくやってきたな」
「それりゃ、おっとうが犯人がニャ分かるっていうからだニャン」
「わらわもニャ、早く聞かせてたもれニャン」
オヨヨとチャチャ姫が急かせる
「おっとうは、犯人が分かるとは言っていないよ。絞り込めるといっただけ」
「ニャンでもいいからニャ、早くぴゃむにも聞かせニャさい」
「じゃあ、教えるかな」
4匹は聞き耳を立てるように、耳を立てる。折れ耳のびゃむまでもだ。余程興味があるようだ。
「実はね、なんのことはない怨恨説で順子を狙った犯行ならば、事件当日、あの時間に被害者の順子さんが家の中にいたことを知っていた人物だよ」
「ニャニャニャ ニャーン!!!!!!!!!!」
期待はずれのように4匹は思わずコケタ
「ニャンだよそれ、みんニャ知っているじゃニャン」
「はたして、そうかな。みんなが知ったのは、事件の後、報道などで知ることになったじゃあキョンキョンは隣とおじいちゃんとその隣のお姉ちゃんが今、確実に家の中いるか、わかるかな」
「ニャン?????・・・・・いるんじゃニャい?????・・・・」
「確実にいると言い切れるかな」
4匹は首を傾げてはてなマークを浮かべている
「そう、確実に、絶対と言われれば、首を傾けるだろ。例えばテレビを買おうと思っているのに、食料品店にはいかないよね。人は買い物を一つにしても確実に絶対に、あの店に行ったら売っている知っているから足を運ぶだろ」
「ニャるほど!ニャるほど!!!!・・・・・・・ニャン」
「まして、これから人を殺そうという犯人が、相手(標的)がいるかどうか確信がないまま家へ入り込むとは思えないな。順子さんを狙った犯行ならば、確実に順子さんが家の中にいると確信がなければ家へ忍び込まない。事件当日のあの時間帯に順子さんが家の中にいたことを知っている人間は、そう多くはないと、おっとうは思うな。おそらく隣近所の人たちも知らなかったと思うな」
「???ニャるほど、ニャるほど???でも、近所の人はニャ知って???いや、知らニャいか?」
「1996年9月9日は月曜日、平日の4時頃といえば、中学生、高校生は学校から、すぐに
帰宅したら家に着くかもしれないが、順子さんは大学生で、おそらく夏休みだったと思うけど、家に必ずいるとは限らないな」
「ニャるほどニャ?????・・・・・・・・じゃあニャ???・・・・・」
言いかけてオオヨは首を傾げて考え込む
「人間の行動は分けるとするならば、規則性と不規則性があると思うな。例えば学生やサラリーマンなどは、朝起きて、学校や会社へ行き、放課後の部活や退社した後、居酒屋で一杯飲んで帰宅する規則性、逆に休日などは遅くまで寝ていて映画にいくとか、買い物に出るなど時間が自由に使える日は行動が不規則になる不規則性、もちろん、授業が終わった後や仕事が終わった後は自由時間だから平日でも不規則な行動が取れるし、職種によっては、休日がシフト制の所もある」
「ニャるほど、ニャるほど、順子さんは、この日不規則ニャ行動だったわけかニャン」
「そう、いつもにまして不規則な行動だった。まず事件前日は中学時代の友達とファミレスで談笑して、事件当日の朝に帰宅して昼過ぎまで寝ていたと再現ドラマでは言っていたし、母親が仕事に出かける前はパジャマ姿だったいうことから察すると、朝、帰宅してから家から一歩も外へでていないということだが、犯人は、そのことを知っていた人物、または、なんらかの方法で知り得た人物の犯行だとすると、犯人はかなり数、絞られると思うとおっとうは思うな」
「ニャンとニャ!!!!!!ん~知り得た人物とニャン???どういうことかニャ???」
「つまり、犯人は順子さんの在宅を確認するために、なんらかの何らかのアクションを起こしている可能性もあるということ。例えば前日のファミレスから犯行前まで監視していたとか、24時間営業のファミレスなら防犯カメラに映って、今は当たり前のように防犯カメラは設置されているが、あの当時にあったかどうかはわからないけど、当然警察も、そこは調べていると思うけどな。あとは、順子さんが寝ている間、在宅を確認する電話がなかったか? または無言電話を母親が受けてなかった。順子さんは携帯電話やPHS ポケベルを持っていなかったのか??持っていたとしたしたら、どのように順子さんの番号を知ったのか? 当時の携帯電話やPHSの機能はわからないが、電話会社に履歴が残っていないのか、持っていたならば犯人は公衆電話から掛けたと思われるが、その周辺に住んでいる人に順子さんと関りがある人物がいなかったのか??ポケベルの機能や使い方は、わからないが通信履歴はなかったのか???など犯人は、何らかの方法で順子さんの在宅を確認していると、おっとうは思うけどな」
「ニャニャーズ????ニャるほどニャ・・・でもニャその辺は、警察も調べていると、びゃむは思うけどニャン」
「まあ、そうなんだけど、順子さんが前日にファミレスで友人たちと一緒にいて翌朝帰ってきたことは、事件当初の時点で母親と姉しか知らないことだし、再現ドラマでは、母親は話が聴ける状態でなくて、姉が事情聴取で話していると思うけどな」
「ニャーン、オヨヨは当然、はニャしていると思うけどニャン。ん~順子さんを狙った犯行の場合????って言わニャかったニャン。どうゆうことだ??????ニャン」
「オッー、オヨヨは突っ込んできたな。そう犯人の狙いは姉だっとも考えられるな」
「ニャ、ニャニャン!!!!!!!ということはニャ、柴又三丁目女子大生誤認殺人放火事件ということかニャン!!!!!!!!!おっとう、それニャまら怖いニャン!!!!!ニャンでだニャン」
「それを知りたいなら、このファイルを買って読んでください。この事件を解くカギはね・・・・・・」
「カギ!!!ニャンだニャン?????わらわに教えてたもれニャン」
黙って聴いていたチャチャ姫が珍しく口をひらいた
「この事件の鍵は、犯人の動機機を、想像力を働かせて思い描けるかだ」
「でも、推測や想像で捜査をするニャってよくドラマで言っているニャン」
「確かにそうだが、警察の初動捜査の段階で強盗犯説を軽視していたと、おっとうは思うけどな。確かに推測や憶測で捜査をするなと刑事ドラマで捜査本部の前に座っているお偉いさんが言っているが、事件からもう25年も過ぎたら、そんなことは言っていられないし、犯人を捕まえる気が警視庁に本当にあるならばの話さ、時には・・・・・」
「ニャるほど、でもニャ順子さんのニャ怨恨につニャがる動機はニャたのではニャン」
「確かに、再現ドラマでは小学生の時まで、さかのぼって捜査されたとあるがね、おっとは、一つだけ例を挙げると、もっと根深いもので、直接の怨みはなくて、両親に日頃の行いや成績を順子さんと、いつも比較されて、ことあるごとに順子さんの名前をだされて蔑まれて罵られていたとしたら、いいかげんにしてくれと心の糸が切れたとか。問題は自分の両親にあるのに、積み重ねられて順子に恨みを向けたとか、このようなケースは家庭内のことで、なかなか表面化しないし玄関先の聞き込みだけでは見抜くことはむずかしいと思うけどね。あとは家庭内の金銭面のことで順子さんを妬んだとかな」
「ニャるほど!!!!ニャるほど!!!!! 他にはニャにかニャン????」
「後は、この推測ファイルを読みなさい。おっとう腹がへったから、ご飯食べる」
「ニャンだよ。ニャンだよ。残念だニャン。あと一つだけニャン、ストーカー説はニャいのかニャン」
「まったくないわけでないよ。じゃあ次回の最終回に、話してあげるよ」
「ニャったー、オヨヨも、お腹空いたニャ ご飯を頼むかニャン」
4匹のネコたちに、ご飯を催促されて私は渋々パソコンから離れた。